ha1ri’s diary

云いたかったこと、云えなかったこと

嘘は罰だ

君はどっちの自分を好きだった?

肩書きを隠すことなく

気楽に話せたあの人と

嘘を貫かなければ保てなかった私と

どちらといる時の自分をすきだった?

どちらにも少しずつずるい嘘をつく

その嘘が今こうして返ってきたのだ

信じられなかった私へ

嘘をついた君へ

刺激を求めてしまったあの人へ

それぞれに

罰が今くだったんだ

 

 

君の特大の嘘はとっくにバレていた

君がいまも黙りこくってしまうので

私は嘘を嘘と知らないままだ

けれど本当は知ってしまっていた

君がついた特大の嘘は

なんともあっけなく顔をだす

本当の名前を知られたら

それは呪いに変わるから

教えてなんていけないよ

けれど名前だけは知っていた

君の名前の一文字を僕は聞いたのだ

名前は愛おしさの呪いだ

君がついた嘘は愛ではない

それだけが確かだ

嘘の先の結末を君はどうして

ハッピーエンドにできようか

考えたことはあったのだろうか

見ないふりをしていたかったのだろうか

それを聞きたかった

この恋の死を君はさ

看取る覚悟はあったのか?

でもその義務はあったよと伝えたい

あなたで始まり二人の気持ちは

重なったようにみえただけだったのだ

多分。

同じ言葉をもってして全く異なる性質の

それを僕らは両思いといえるのか?

君がついた特大の嘘を

嘘だと知らないふりをする

知らないでいるから、

無邪気で笑うふりをする

あなたはこの嘘にきづくだろうか。

それでもいいよといった矢先に

全然良くないと声をあげて泣きたかった

辛くなるから、辛くなるから、

君は辛くなりますか?

少しでもたくさんの

思い出の花で溢れるように

たまに宝物を取り出して眺めるように

ああキレイだったなぁと

かみしめられるように

過去にしてしまえるように

しかしいつだって

今現在の君の悩みの種になりたくて

醜い心が芽をだした

君を悩ます私は最後の女の子でありますように

 

たった一人を選んだとて

人生は選択肢の連続であるとするならば

たった一人を選んだあなたたちはなぜ

こんなところに生きるのか

選んだはずのものは正解になりえなかったのか

選んだつもりが惰性だったのか

何度も選び直す勇気のない意気地無しだ

どうして捨てられないのだろう

必要のないものを

必要がないと気づいたのに

惰性の情と形を変えた愛と

 

逆に言えば選んだ責任をはたしているのだろうか

そんな責任とってくれって思っていただろうか

私は多分

ひたすら感情が向くままに走れてしまうので

立ち止まってしまうことが理解できない

本能で生きてきた

あなたたちのそれが本能なら

なぜもっと自分を信じられないのだろうか

この先の何十年を考える

変わっていくことがストレスの私たちは

一度手にした平穏は手放せない

変わっていくことは当たり前なのに

自分の気持ちにすらも蓋をする

真面目な人間になったような気がして

どこまでいってもけだものだ

たった一人を選んだのに

それだけでは満足できないのか

君は鏡をみれるだろうか

嘘をついた、生真面目なふりをした、

そのメッキだらけの顔を

君は自分で見られるだろうか

嘘をつくのは誰のため?

傷つかないように

君が流した言葉を私はかき集めて

本当の言葉を探そうとする

そうして

あなたとの間には

消化されない言葉だらけになって

だんだんなにも見えなくなる

あれ、どうだったっけ?

ゆっくりとぼやけた君の優しさが

今でも私をそっと切りつけていくのです

たった一人を選んだただそれだけだったのに

選ばれなかった私だけが過ぎ去って

君の甘酸っぱい過去になんかはなりたくない

過去ではない君を悩ませ続ける今でありたい

ずっと

本当のことを話そう

本当のことを一つも私にはいいやしなかった

あの人にも少し嘘をついていた

どちらのことを愛していただろうか

あなたは。

嘘をつかず、気楽にいられたあの人と

嘘をついてむさぼりあった私と

どちらといた自分を好きでいただろうか

問いかけることは怖かった

本当の話をすると、きっともう

いなくなってしまうだろうから

緩い輪郭だけをそっと撫でて

私は君を抱きしめる

どうしようもない嘘つきで何者なのかもわからない、そんな君を抱きしめ続ける

うるせぇよ、ばーか。

うるせぇよ、ばーか。

破け散った約束が

宙にまったまま消えてはくれない。

だってさ、君から言ってくれたのに、

その言葉を大事にとっておいたのは私だけで、

君は思い出すこともなくなってしまって、

したくないなら言わなきゃよかったじゃんね。

君を責め立てる言葉は簡単に出てきてしまうので、そんな風には言わないように、

君には強がらなくていいねと強がって

そんなことすらも、見透かしていて。

死にたいなんて言うなよなんて言うなよ

死にたい

と、行ったら陳腐に慰められて

大丈夫?と声をかけられる

そんなこと言われたいわけじゃない

死にたいなんて言葉は

ほんの少し命の近くで働く君には言えなくて

でもこの4文字でしか

どうしても表せない気持ちがあって

死にたいの言葉で窒息してしまう

消えたいという言葉で代用してみても

死にたいと伝えたい意味にはならないし

ただ消えたい訳ではなかった、

ちゃんと肉体と精神が終わりを迎えてほしい

ちゃんと死にたい

漠然とした消失ではなく

個体としての終わりを迎えたい

君がいない間に口ずさめる唄のこと

君がいない間だけ

あの子に内緒で相談する話

君がいない間だけ

一人でついた嘘の話

君はそんなことに1つも興味がありはしないので

多分、ずっと知らないままだ

どうしたのと聞かれても

終わらせないために答える大丈夫を

君は理解できないだろうね

唯一つそこに眠る真実だけを

君は知らないフリをする

大丈夫と言われることは君からしたら

コミュニケーションの放棄になるのだろうか

けれど、大丈夫と言わないと

終わってしまう世界なので

これではごっこが続くばかりだ

ずっと君にあて書をする

この物語のための言葉たち

君がいない間は素知らぬ顔で

口ずさんでいたあの唄も

君がいるとこの口は

必死になってまくし立ててしまうから

1つも唄など唄えやしない

君の前では平凡な

そこら辺の女の子のひとりだった

と思い込んでいた

本当はそんなところにもたってなんかいなかった