ha1ri’s diary

云いたかったこと、云えなかったこと

たった一人を選んだとて

人生は選択肢の連続であるとするならば

たった一人を選んだあなたたちはなぜ

こんなところに生きるのか

選んだはずのものは正解になりえなかったのか

選んだつもりが惰性だったのか

何度も選び直す勇気のない意気地無しだ

どうして捨てられないのだろう

必要のないものを

必要がないと気づいたのに

惰性の情と形を変えた愛と

 

逆に言えば選んだ責任をはたしているのだろうか

そんな責任とってくれって思っていただろうか

私は多分

ひたすら感情が向くままに走れてしまうので

立ち止まってしまうことが理解できない

本能で生きてきた

あなたたちのそれが本能なら

なぜもっと自分を信じられないのだろうか

この先の何十年を考える

変わっていくことがストレスの私たちは

一度手にした平穏は手放せない

変わっていくことは当たり前なのに

自分の気持ちにすらも蓋をする

真面目な人間になったような気がして

どこまでいってもけだものだ

たった一人を選んだのに

それだけでは満足できないのか

君は鏡をみれるだろうか

嘘をついた、生真面目なふりをした、

そのメッキだらけの顔を

君は自分で見られるだろうか

嘘をつくのは誰のため?

傷つかないように

君が流した言葉を私はかき集めて

本当の言葉を探そうとする

そうして

あなたとの間には

消化されない言葉だらけになって

だんだんなにも見えなくなる

あれ、どうだったっけ?

ゆっくりとぼやけた君の優しさが

今でも私をそっと切りつけていくのです

たった一人を選んだただそれだけだったのに

選ばれなかった私だけが過ぎ去って

君の甘酸っぱい過去になんかはなりたくない

過去ではない君を悩ませ続ける今でありたい

ずっと