ha1ri’s diary

云いたかったこと、云えなかったこと

本当のことを話そう

本当のことを一つも私にはいいやしなかった

あの人にも少し嘘をついていた

どちらのことを愛していただろうか

あなたは。

嘘をつかず、気楽にいられたあの人と

嘘をついてむさぼりあった私と

どちらといた自分を好きでいただろうか

問いかけることは怖かった

本当の話をすると、きっともう

いなくなってしまうだろうから

緩い輪郭だけをそっと撫でて

私は君を抱きしめる

どうしようもない嘘つきで何者なのかもわからない、そんな君を抱きしめ続ける